超漢字版 Waba 画面例

WabaSDK 付属の CoreTest。テストは全部合格のようです。

いわゆるリバーシですね。多くの Palm 用のアプリケーションは実行時にウィンドウサイズを 160×160 ドットに指定すべきですが、それだけではまだ見た目に問題が残ります。Palm は画面の物理的な解像度は 77dpi 程度だそうですが、超漢字にはない小さなサイズ (特に横幅) のフォントを持っています。このため、そのまま超漢字で実行するとレイアウトに無理が出ます。そこで、フォントサイズ計算用の解像度を別途指定して調整しています。ここでは 48dpi です。

Duke は Waba でも活躍しています。この Waba 処理系は文字階調表示の機能を持っており、どのアプリケーションでも右クリックメニューから利用できます。レイアウトの関係上文字を小さく表示させたときは階調表示を使うとツブレがややマシになります。

いきなり日本語が出ていますが、これは文字ではなく画像で出しているものです。

@TAKEchonNET

HK Majong です。配布されている wrp 等では画像に古い wbm 形式を使っており動作しませんので、素直に bmp を読むようにして再 make しています。またモノクロ画面用アプリケーションなので色の扱いがカラーの場合と異なります。これに対処するオプションを VM に追加しました。拡大表示をサポートするようになったのでウィンドウ枠が少し太くなっています。

@Tenny's Productive Computing

超漢字用に再 make したものはこちら→

Waba SDK 付属の Web は HTTP アクセスのサンプルです。画面は wabasoft のトップページを GET したところです。拡大表示しています。

付箋から起動した場合はこんなパネルが現れます。仮身から起動した後にメニューからこのパネルを呼び出すこともできます。 

いちおう日本語もかな漢字変換も含め使えます。しかし、Waba / Java は文字コードとして Unicode を採用していますので、超漢字で扱える文字がすべて使えるわけではありません。この画面のEdit:コントロールも文字は Unicode であることを想定しています。現状では VM 側で入出力文字の Unicode / TRON コード変換を行っていますので、どんなアプリケーションでも Unicode の範囲内で日本語化可能なはずです。

@WabaWORLD

Palm 標準のフォントを使う前提のアプリケーションでは、S サイズのプロポーショナルフォントがよく使われ、多くの文字が高さ 8 × 横幅 4 ドット程度の大きさとなっています。超漢字標準の 8 ドット英数字 (X0208-90/PMC8P) はもう少し横幅があり、画面レイアウトによっては表示が収まらないこともあります。また、どうしても文字がつぶれ気味です (左図。もちろん、Times 系のフォントとして限界に近い大きさを考えれば高品質なフォントだと思います)。そこで超漢字用の Palm 風フォント「Balm」を作りました。とりあえずこれを明朝体として登録すれば、右図のような表示になります。

「Balm」はで入手できます。

Waba WORLD によれば waba.c に問題がありソース中の日本語リテラルはうまく扱えないということですが、超漢字版は Sun の JDK でコンパイルしたもの (リテラルが UTF-8 で埋め込まれているもの) ならきちんと扱えるよう修正済みです。もちろん TRON コードと同等ではなく Unicode の範囲内しか扱えませんが。